醸造酒
醸造酒の歴史
酵母によって原料をアルコール発酵させてつくられるビールやワインなどの醸造酒の歴史は蒸留酒よりも古く、今から6000年ほど前にメソポタミア地方でワインの醸造が始まったとされています。
紀元前3000年頃にエジプトでもワインが造られており、その記録が壁画として残されていることは有名ですよね。
ワインといえば樽に入れるのが一般的ですが、当時のワインはまだ樽で保存することはなかったようです。
旧約聖書の中に「新しいワインは皮袋に」と記されていますので、樽に保存するようになったのは紀元前60年頃のギリシャ時代ではないかと言われています。
初めてビールが造られたのは今から5000年前ほど前、メソポタミア文明の頃と言われています。その後、イギリスやベルギーなどにその技術が伝わり、急速に広まっていったと言われています。紀元前3000年前後の粘土板の「モニュマン・ブルー」と呼ばれる記録にはビールつくりの様子が描かれていて、これが最古のビールつくりの記録とされています。
当時のビールは、ホップなどを使っていないため味も今の物ものとは違い、アルコール度数も低かったと考えられます。
当時の醸造酒がどんな時に飲まれ、どのような味だったのか、興味深いですね。