ブランデー 種類
様々な種類のブランデー
ブランデーは、果実酒からつくられた蒸留酒の総称です。
主に白ブドウのワインを蒸留して樽に入れ、熟成して製造します。
単にブランデーと言った場合は、通常ブドウが原料のワインを蒸留して作られたものを言いますが、リンゴから作ったアップル・ブランデーやサクランボから作ったチェリー・ブランデーなども存在します。
アルコール度数は40度弱から50度程度まであるようです。
ブランデーは大まかに分けると2種類あります。
その中でも幾つかに分類されますので、ご紹介したいと思います。
ひとつめは、ブドウを主原料とするもので、「コニャック」「アルマニャック」「ピスコ」「マール」「グラッパ」「オルーホ」「フィーヌ」などがあります。
「マール」は、ワイン用ブドウの絞りかすが原料のフランス産のブランデーです。
「グラッパ」は ワイン用ブドウの絞りかすが原料のイタリア産のブランデーで、樽熟成をしません。
「オルーホ」は、スペイン産のブランデーで、樽熟成するものもあります。
「フィーヌ」は、A.O.C.の基準を満たさなかったワインを蒸留して作ったブランデーです。
もう一つは、ブドウ以外を主原料とするもので、りんごが原料の「カルヴァドス」、さくらんぼが原料で製菓用に使われる「キルシュヴァッサー」、プラムが原料の「スリヴォヴィッツ」、木イチゴが原料の「フランボワーズ」、西洋ナシが原料の「ポワール」、りんごと西洋ナシが原料の「オープストラー」などがあります。
おまけの知識として、ブドウ以外を主原料としてつくられたブランデーは、無色透明のものが多いようですよ。
ブランデー コニャック
コニャックは、フランスのコニャック地方周辺で産出されるブランデーです。
この地方で作られたブランデーのうち、フランス政府のA.0.Cという法律の条件を満たし、
検査をパスしたものだけがコニャックを称することができます。
原料のブドウには、主にユニブランという品種が用いられています。
伝統的な銅製のポットスチルを用いた単式蒸留を2回行って、そこで得られたアルコール度数70%程度の精留分を、フランス国内産のオークの樽で2年以上熟成し、水で度数40%に希釈して製品とします。色付けに少量のカラメルを添加することもあるそうです。
品質が良いことで知られ、同国のアルマニャックとともに、高級ブランデーとされています。
樽による熟成の度合いによって
◆ V.O.
◆ V.S.O.
◆ V.S.O.P.
級に分類されています。(詳しくは事項にて)
ただし、等級は公的なものでないため、製造者によって差異があるようです。
有名な銘柄として
◆ レミー・マルタン
◆ カミュ
◆ ヘネシー
◆ マーテルなどが挙げられています。
飲み方は、やはりストレートがおすすめなようですが、ロックや水割り、炭酸割りにしても、おいしくいただけるようです。
保存方法は、蒸留酒のため品質は低下しにくいのですが、陽があたるところなどは避けたほうが良いようです。
VSOP ブランデー
皆様、VSOPやVO、XOという言葉を聞いたことはありませんか。
こちらは何を表しているか、ご存知でしょうか。
ブランデーをお飲みになる方はご存知だと思いますが、VSOPやVO、XOはブランデーの熟成年数を表す符号です。ブランデーは、ブレンドした原酒中で最も古いものの熟成年数を表す符号が一般に用いられています。ただし、これらは製造国や製造元、コニャックやアルマニャック等の特定名称によって異なるそうです。
熟成年数は次のように表されています。
・1つ星
・3つ星
コニャック・アルマニャックの場合は、蒸留後最低でも3年を経た原酒を使用したものだ
けが表示が可能です。
・VO
Very old(とても古いブランデー)
・VSO
Very superior old (とても優れた古いブランデー)
・VSOP
Very superior old pale(とても優れた古い澄んだブランデー)
コニャック・アルマニャックの場合、蒸留後最低でも5年を経た原酒を使用したものだけ
が表示が可能です。
これ以上のグレードになると、ナポレオンクラス-XOクラス-エクストラクラスとなります。
コニャック・アルマニャックの場合、蒸留後最低でも7年を経た原酒のみを使用しやもののみ表示が可能です。