ブランデーあれこれ
ブランデー ボトル
ブランデーにとって最も重要なのは味であるのは当然ですが、ボトル、付属品等もブランデーの価値を左右する重要なアイテムになります。
ブランデーで有名なものをあげるなら、やはりレミーマルタンの『ルイ13世』でしょうか。
こちらは定価が20万円以上する高級ブランデーですが、その外装であるボトルや替え栓もしっかりとしたつくりをしており、お店によっては空になったボトル自体にもお値段が付くことがあります。
では、世界で最も高額なブランデーを入れたボトルとはどのようなものでしょうか。
世界一の高額ブランデーは『ヘンリーIV コニャック・グランデ・シャンパン』というものですが、1ドル120円換算としてお値段は何と2億円以上という、もう単純に高額と言えない程の金額です。
ヘンリー4世の子孫が100年以上保管しているコニャックに万能薬が入れてあり、それ故に『幻のコニャック』と称されて「それを飲むと不老不死になる」という、もはやおとぎ話の世界のような言い伝えまで出てくるほどです。
そんなブランデーを入れるボトルはというと、24金と6500個のダイヤを使用するという、これまたおとぎ話に出てきそうなデザインと材質のボトルになっています。
ブランデー 度数
ブランデーといえばアルコール度数が高いお酒としても有名です。
同じ原料で作られるワインのアルコール度数が20%前後なのに対して、ブランデーの度数は何と40%以上。原料が同じブドウやフルーツから作られるのに、何故これ程までに度数が違うのでしょうか。
ワインは醸造酒と言い、中にある糖分がアルコールに変わることで度数が上がっていきますが、一定以上になると酵母自体が働かなくなるのでアルコール度数がそれ以上上がることはありません。
一方のブランデーは蒸留酒です。
お酒の中にある水分よりも先に気化するアルコールを集める事を繰り返すことで醸造酒以上のアルコール度数をつくることが出来ます。そのため、ウイスキーやウォッカ等の蒸留酒は、醸造酒よりアルコール度数が高くなるのです。
しかし、蒸留をやりすぎると味や香りが落ちてしまうので、ブランデーの度数が誤差10%以内という理由も、味と香りが損なわれない範囲内ということなのでしょうね。
実は『ブランデー』の語源は『ヴァン・ブリュレ(焼いたワイン)』=蒸留したワインと言われています。
フランス→オランダ→イギリスと国を経ていく過程で、今の名称になったという説があります。
名前から既にアルコール度数が高い理由を物語っていたということですね。
ブランデー レシピ
そのまま飲んでも美味しいブランデーですが、ブランデーベースのカクテルレシピもたくさんあります。
ブランデーさえあれば、ご自宅で簡単につくれるカクテルもあります。
今回は、そんなカクテルをご紹介します。
まずは、アレキサンダー(アレクサンダー)。
ブランデー2に対し、クレームドカカオ1、生クリーム1を混ぜて作る甘めのカクテルです。コーヒーリキュールを使えばモカ・アレキサンダーになったり、ブランデーをウォッカやジンに変えても楽しめるアレンジの利くレシピです。
飲みやすさの割りに度数が高く、一部では『レディキラー』と呼ばれるカクテルのひとつにあげられることもありますので、飲みすぎには要注意です。
アルコール度数が気になる方は、普通のコーヒーにシロップを使って少しアルコール控えめにしてもいいかもしれません。
次に、ブランデー・エッグノック。
ブランデー2に対し、ダークラム1、卵1つと砂糖少々、牛乳を適量入れてつくる洋風卵酒です。
欧米では風邪引きの時や寝る前に飲むそうです。本当に卵酒と似ていますよね。
最後に、ムーランルージュ。
ブランデー1に対し、パイナップルジュース2.5、シャンパン適量を入れ、パイナップルとチェリーを浮かべる南国感たっぷりのカクテルです。
ちなみに、こちらの『ムーランルージュ』はロングカクテルですが、他のお酒をベースに全く違う材料を使ったショートカクテルの『ムーランルージュ』もいくつか存在するようですよ。