ブランデーの銘柄
マールとグラッパ
フランスには『マール』、イタリアには『グラッパ』という蒸留酒がありますが、どちらも、
ワインを製造する際に出るぶどうの搾りかすを原料とするブランデーで、「かす取りブランデー」などと言われることもあるそうです。
『マール』と『グラッパ』の国内の扱いの違いですが、実はフランス国内で、『マール』は同じブランデーでも、有名どころのコニャックやアルマニャックよりもメジャーではないようです。
一方、グラッパは、イタリアではとてもメジャーなお酒として扱われ、町おこしの一環として、その名に『グラッパ』という文字が入った町があるほどです。
本当にお酒の『グラッパ』が由来なのかどうかは定かではないそうですが、もし『グラッパ』がその名の由来だとしたら、おもしろいですよね。
あと、製造過程にも少し違いがあります。
どちらも、ワインの原材料になるブドウの果汁を搾ってしまったあとの『搾りかす』を再発酵させて、蒸留してつくられます。
ただ、マールは樽にいれて熟成させるいう工程を経てできあがります。一方、グラッパはそのまま瓶に詰められて、無色透明のブランデーとなります。
どちらも、ブランデー初心者の方には聞きなれない名前のブランデーですが、ともに少しクセのあるブランデーのようなので、おいしい飲み方などを調べてみるのも楽しいかもしれませんよ。一度お試しください。