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シャトー・ラフィット・ロートシルト

シャトー・ラフィット・ロートシルトの歴史

ポンパドールという髪型をご存知ですか?
前髪をふっくらと膨らませるパーティーや結婚式に最適な華やかな髪型ですが、その由来になった女性がルイ15世の公妾だったポンパドゥール夫人です。 このポンパドゥール夫人、平民の出ではありますが、美しさも知性も当時の女性たちの中では群を抜いていたようです。 なんといっても時代のファッションリーダーだっただけでなく、政治に関心の薄かったルイ15に代わって辣腕を振るい、マリア・テレジアとロシア皇帝エリザベータと組んで反プロイセン包囲網を結成したくらいです。

女3人寄れば姦しいと言いますが、権力のある女性が3人寄ると歴史まで鳴動するようです。 ところで、このポンパドゥール夫人と縁の深いワインが、5大シャトーの筆頭に挙げられるシャトー・ラフィット・ロートシルトです。 それまでブルゴーニュのワインに比べて田舎者扱いされていたボルドーのワインをベルサイユの宮廷に持ち込んだのがポンパドゥール夫人だそうです。 夫人の持ち込んだワインをルイ15世も気に入り、これを機にラフィットは「王のワイン」と呼ばれるまでの名声を博すことになったそうです。 ちなみに、ポンパドゥール夫人がボルドーのラフィットをベルサイユ宮殿の晩餐会で飲むようになったのは、ブルゴーニュの有名なぶどう畑を手に入れようとして、犬猿の仲だったコンティ侯爵に競り負けてしまったからです。 で、ポンパドゥール夫人が歯噛みしながら諦めたのがロマネ・コンティです。 シャトー・ラフィットとロマネ・コンティは約300年も昔からフランスワインの双璧だったんですね。

 
 
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